世界遺産Ⅴ ハンガリー ホルトバージ国立公園
2006年 07月 25日
先週のこと。
ポルノグラフィティの横浜スタジアムライブがあったその時、
私はハンガリーの東部、ホルトバージ国立公園にいました。
ニュートラルな自分に戻るため、
こうやって大好きな旅に出れる今の環境を
心からありがたく思わなければ、絶対にバチが当たります。
いつものように2ケ月以上前に格安航空券を手配し、
何日も夜中までかかって状態のいい安宿を探し、
地元の人が毎日使う、旧社会主義国製のおんぼろ電車に乗って
ブタペストから往復7時間以上かけて行ってきました。
朝6時半ブタペス東駅。
こうして駅のホームに立つ度に、
この線路は一体私をどこに連れて行ってくれるのか、遠く想いをはせる。
そう考えるだけで、体の底から不思議と力が沸いてくるんだ。
この線路がどこかの駅に続き、
そこからまた違うどこかに線路は続き、
この駅からどこまでもつづく可能性が、私に力をくれる。
途中の駅。何もないところにぽつんと駅舎がひとつ。
出迎えの少女と、降り立った少年は、どこに帰るのかな。
乗り換えのデブレツェン駅。ここにはIC(インターシティ特急)も止まる。
大きな駅のはずだったのに、この程度。
そこから各駅停車のローカル線に乗り換えて
世界遺産ホルトバージ国立公園の玄関口、国鉄ホルトバージ駅へ。
1時間半にたった1本の電車。
なのに、ホームに降り立ったのは、私たちを含めたったの9人のみ。
世界遺産は、世界中にたくさんあると思いますが、
こうして、何もない、土産屋の一軒もない、世界遺産だってあるんです。
なぜなら、この世界遺産は、
歴史的建造物や景観に与えられたものではない。
ハンガリー最大のホルトバージ大平原に、
ハンガリー古来の珍しい家畜たちが飼育され、
2000年以上前の伝統的な牧童生活が今なお続いていることに対して
1996年に、与えられた。
ゆえに、仰々しい土産物屋もなく、
ただ、目の前には大平原と、飼育される古来の家畜がいるのみ。
この国立公園は車等の立ち入りが禁止されているため
馬車によるガイドツアーのみで見学を許されている。
ハンガリー語と、ドイツ語のガイド。ドイツ人はほんと、どこにでも出没する。
かつての騎馬民族特有の衣装を身に着け、
ヤグと呼ばれる牛の群れを自在に操る。
どこまで行っても、見渡す限りの大平原が続く
地平線まで、限りなく大平原が続いている。
ガイドツアーのあと、同じように電車にのってブタペストに帰る。
往復で大人1人たったの1500円。片道200キロ以上は走るというのに。
しかもこの線路には、電線がない。
昔ながらのディーゼル機関車は、きっと社会主義時代から走り続けてる。
ハンガリーは1989年10月23日、社会主義と決別。
晴れて、共和制となった。
東西ドイツ分断時代には
ハンガリー経由で西ドイツに渡る東ドイツ国民のために、国境を解放。
結果として、ベルリンの壁の崩壊に多大なる影響を与えた。
旧社会主義国を旅をすると
西側フランスやスペインなどのきらびやかな、華やいだ町並みとはまた違う、
くすんでいるが重厚な、そして少々貧しい町並みに出会う。
それは、実際に足を運ばなければ実感できなかったこと。
こうして、
たくさん電車に乗って、大好きな本を読んで、
おばあちゃんや子供と話して
たくさんの夕日と朝日を見た。
教えてもらって覚えたハンガリー語のケセネム(ありがとう)は
忘れないようにしよう。
ホルトバージの大平原で、
ちょっとポルノグラフィティのことを思い出した。
聞こえて来たのは「メリッサ」だったんだけど、なんでかな。
(ブタペスト、世界遺産ドナウ川くさり橋での夕日)
ポルノグラフィティの横浜スタジアムライブがあったその時、
私はハンガリーの東部、ホルトバージ国立公園にいました。
ニュートラルな自分に戻るため、
こうやって大好きな旅に出れる今の環境を
心からありがたく思わなければ、絶対にバチが当たります。
いつものように2ケ月以上前に格安航空券を手配し、
何日も夜中までかかって状態のいい安宿を探し、
地元の人が毎日使う、旧社会主義国製のおんぼろ電車に乗って
ブタペストから往復7時間以上かけて行ってきました。
朝6時半ブタペス東駅。
こうして駅のホームに立つ度に、
この線路は一体私をどこに連れて行ってくれるのか、遠く想いをはせる。
そう考えるだけで、体の底から不思議と力が沸いてくるんだ。
この線路がどこかの駅に続き、
そこからまた違うどこかに線路は続き、
この駅からどこまでもつづく可能性が、私に力をくれる。
途中の駅。何もないところにぽつんと駅舎がひとつ。
出迎えの少女と、降り立った少年は、どこに帰るのかな。
乗り換えのデブレツェン駅。ここにはIC(インターシティ特急)も止まる。
大きな駅のはずだったのに、この程度。
そこから各駅停車のローカル線に乗り換えて
世界遺産ホルトバージ国立公園の玄関口、国鉄ホルトバージ駅へ。
1時間半にたった1本の電車。
なのに、ホームに降り立ったのは、私たちを含めたったの9人のみ。
世界遺産は、世界中にたくさんあると思いますが、
こうして、何もない、土産屋の一軒もない、世界遺産だってあるんです。
なぜなら、この世界遺産は、
歴史的建造物や景観に与えられたものではない。
ハンガリー最大のホルトバージ大平原に、
ハンガリー古来の珍しい家畜たちが飼育され、
2000年以上前の伝統的な牧童生活が今なお続いていることに対して
1996年に、与えられた。
ゆえに、仰々しい土産物屋もなく、
ただ、目の前には大平原と、飼育される古来の家畜がいるのみ。
この国立公園は車等の立ち入りが禁止されているため
馬車によるガイドツアーのみで見学を許されている。
ハンガリー語と、ドイツ語のガイド。ドイツ人はほんと、どこにでも出没する。
かつての騎馬民族特有の衣装を身に着け、
ヤグと呼ばれる牛の群れを自在に操る。
どこまで行っても、見渡す限りの大平原が続く
地平線まで、限りなく大平原が続いている。
ガイドツアーのあと、同じように電車にのってブタペストに帰る。
往復で大人1人たったの1500円。片道200キロ以上は走るというのに。
しかもこの線路には、電線がない。
昔ながらのディーゼル機関車は、きっと社会主義時代から走り続けてる。
ハンガリーは1989年10月23日、社会主義と決別。
晴れて、共和制となった。
東西ドイツ分断時代には
ハンガリー経由で西ドイツに渡る東ドイツ国民のために、国境を解放。
結果として、ベルリンの壁の崩壊に多大なる影響を与えた。
旧社会主義国を旅をすると
西側フランスやスペインなどのきらびやかな、華やいだ町並みとはまた違う、
くすんでいるが重厚な、そして少々貧しい町並みに出会う。
それは、実際に足を運ばなければ実感できなかったこと。
こうして、
たくさん電車に乗って、大好きな本を読んで、
おばあちゃんや子供と話して
たくさんの夕日と朝日を見た。
教えてもらって覚えたハンガリー語のケセネム(ありがとう)は
忘れないようにしよう。
ホルトバージの大平原で、
ちょっとポルノグラフィティのことを思い出した。
聞こえて来たのは「メリッサ」だったんだけど、なんでかな。
(ブタペスト、世界遺産ドナウ川くさり橋での夕日)
by miyu-sakura
| 2006-07-25 18:30
| 今日の世界遺産