ヨーロッパの片隅で、家族と鳥一羽と暮らしています 。  世界遺産とポルノグラフィティとホンとオンガクが好き。    よければアシアトを残してくれればウレシイです☆       写真撮影:miyuとその家族


by miyu-sakura
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世界遺産Ⅶ ヴェゼール渓谷の装飾洞窟、ラスコーの壁画

f0062821_1713715.jpg

(クロマニヨン人の骨が見つかったラズジーの国立古代博物館前にて。)

ラヴュです。
クロマニヨン人。

今から1万5千年以上前の人類の祖先。
いかつい顔がいかにも男らしい。
って、オンナでもこのぐらいきっといかつい・・・

世界遺産好きの私、
この間数えたら、フランスの世界遺産全27のうち、
17を訪れていた。

というか、世界遺産ってそんなにあるんだ。
ちょっと乱発気味?

登録された年が古いものほど価値がありそうな気がするのは
気のせい?

フランスの世界遺産のほとんどは教会や、宮殿、古城、旧市街。
その中で、この世界遺産はトクベツに古い。
なんといっても1万5千年から2万年前なのだ。
そして、
なによりも、素晴らしかった。



ラスコーの壁画は、
飼い犬が落ちた穴に探しに入った4人の少年が偶然見つけた、という。
スタンド・バイ・ミーのような物語。
それが、1940年。
たったの65年前のこと。

今回訪れたのは実はオリジナルではない。
オリジナルは1960年代から入場を禁止されている。
人の吐く、二酸化炭素が壁画にカビを生やすらしい。

そのオリジナルの200メートル離れたところに
全くの実物大で顔料・手法までの完全にコピーした洞窟が観光客を迎える。
その名も「ラスコーⅡ」
そのままやんけ。

このラスコー洞窟、日本人にはあまり人気のない観光スポット。
なにより、パリから遠い。
位置的には、南フランス、スペイン国境のピレネー山脈に近い。
なんのヘンテツもない田舎の村にあるから
電車の便も悪く、不便。
それでも、ヨーロッパの人々にはとても人気がある。


ラスコーⅡもカメラ撮影が禁止だったので、
ラスコーの写真を観光局HPから借りてきました。
f0062821_1738144.jpg

ラスコー洞窟のHPでは他の写真も見れます。
http://www.culture.gouv.fr/culture/arcnat/lascaux/fr/

この壁画、1万5千年から1万7千年前のクロマニヨン人が書いたもの。
写真でみると小さいので実はそんなに期待してなかったのです。

が、

この壁画、1頭が2メートル以上、実物に近いほどの大きさで書かれている。
しかも、広く長い洞窟内の壁から天井に至るまで
それこそ百以上もの動物が、ところせましとびっしりと描かれている。
動物も、馬・牛、それに一角獣、見たこともない動物まで多種にわたる。
f0062821_18114881.jpg


近年、この壁画に書かれているのは
今でいう星座の元になるものであると言う学説が出てきた。
夏の大三角形のカタチに、点が描かれていたりする。


この壁画には今なお、400もの謎が残されていると言うが
そのミステリーももちろんだけど
その圧倒的な規模、圧倒的な筆力に息を呑む。


薄暗い洞窟内で壁の壁画を見ていると、
まさにそのまま浮き出して走り出してきそう錯覚に襲われるくらい。
それも、百と言う数が。


そこに描かれているのは、動物園の動物ではなく
彼らが毎日の食糧として息を殺して草むらから見つめていた、
生きた動物。
息をして、草を食み、走っているそのままの姿。


粗末な木片や手、指、動物の毛で描かれたその壁画は
今まで見たどんな美しい絵画よりも、
猛々しく雄雄しかった。
今なお、息をしていた。
確かな鼓動があったんだ。


なにより、
1万5千年以上前のこの壁画が、
なんのヘンテツもない南フランスの田舎の村に完全に残されていたこと
そのこと自体が「奇跡」。

これぞ、「世界遺産!!」という世界遺産。

エセ芸術家の片岡鶴太郎に見せたい・・・・と
しみじみ思った私でした。
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by miyu-sakura | 2006-11-03 18:03 | 今日の世界遺産