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ヨーロッパの片隅で、家族と鳥一羽と暮らしています 。  世界遺産とポルノグラフィティとホンとオンガクが好き。    よければアシアトを残してくれればウレシイです☆       写真撮影:miyuとその家族


by miyu-sakura
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コモエスタ赤坂

ポルトガルに行ってきました~!!
今回もいいことも、びっくりすることも、まあいろいろあった旅だったけれど、

あーにがうれしいって、まっ昼間っから
「コモエスタ・セニョール!」
って言える事さ。


ロス・インディオスのヒットソング、「コモエスタ赤坂」。
昭和のムード歌謡曲。
はるかかなたのOL時代、散々オヤジのカラオケで歌わされた。


って、だいたいムード歌謡曲って何よ。
ムードって・・・
誰が考えたんだろうこの造語・・・・
一時期でも、定着したことがすごいぞ。
いまや見事に消えたけど。

だいたい
なんで赤坂にコモエスタなのかが謎だ。
赤坂って地名だよね?
ね?


で、この「コモエスタ赤坂」、歌の歌いだしが、かなりキャッチーで

「コモエスタ・セニョ~~~~~ル♪」(ご機嫌いかが?おじ様)
「コモエスタ・セニョリ~~タ~~~♪」(ご機嫌いかが?お嬢さん)

このナイスな掛け合いから始まる。


セニョリータといっているところを見るとスペイン語だと思うのだけど
実はポルトガル語もとってもよく似ている。
女性を表すセニョリータが、ちょっと違うくらい。


だから、交差点で、レストランで、駅のホームで
知り合いに出会ったポルトガル人が真顔で

「コモエスタ・セニョ~~~ル!!」なんていっているのを聞くと
昭和な私はもう、身もだえするぐらいうれしい


生コモエスタ・セニョ~ルが聞けたこと、これはかなりでかいスタンプで、
それを聞くとほとんど反射的に
「コモエスタ・セニョリ~~タ~~~~~♪」って
歌ってしまう自分がかなりアブナイ。



今回、スペイン国境の断崖都市、マルバオに宿泊したので
せっかくだからとスペインに足を伸ばしてみた。


スペインとポルトガル。
こ・ここれは・・・


たとえば同じくらいの美人がクラスにいて

一人の美人は、
明るく活発で調子よくって、いつもおしゃべりして笑っているので
いつでもクラスの人気者だ。自分にだって自信があふれている。

で、もう一人の美人はというと、
いつも1人で本とか読んでて勤勉で、生真面目で知的なんだけど
いまいち垢抜けなくって目立たなくって、いつも憂いを帯びている。


言ってみればそんな感じに思う。


スペイン人の底抜けの明るさ、派手さや調子のよさもいいけれど、
ポルトガル人の目立たないけれど、勤勉ゆえの憂いも捨てがたい。


そんなことを考えながら旅をしていました。


そして、
いつも暖かく、タイヨウ輝くポルトガルは、
なんだか、大好きな沖縄に似てる。
そこにただあるだけで、郷愁をさそう。

キレイで明るくってまぶしいけれど、どこかが寂しい。



エンリケ航海王子が、バスコダガマとともに見た世界への夢は
ポルトガルに多大な富と輝かしい繁栄をもたらし、
今なお、世界中にポルトガル語を話す国々がある。
(例えばブラジルや、マカオ、南アフリカ等々)


はるか昔1543年、
日本の種子島に鉄砲とともにやってきたポルトガル人。

日本人が一番初めに接した欧州人・欧州語が
まさしくこのポルトガル人でありポルトガル語であったことを思うと、
東方のこの辺境なる地にもやってくる強大な勢力を思わずにはいられない。





かつての繁栄が華々しければ華々しいほど
今の堅実さ、今の勤勉さが苦い。


ポルトガルは、欧州のどこよりも物価が安い。
それだけ賃金が安いということなのだと思う。



今回ポルトガルで、「アディオス」!!(さよなら)
もたくさん使いました。

その度に、
ハルイチさんをちょっと思い出す、miyuなのでした。
コモエスタ赤坂_f0062821_6151976.jpg

(ポルトガル、世界遺産アルコバサのサンタ・マリア修道院。
シトー会の禁欲的な修道院は簡素な造りながら凛とした気高さ)
by miyu-sakura | 2007-04-03 07:59 | ちっと旅ガラス