ヨーロッパの片隅で、家族と鳥一羽と暮らしています 。  世界遺産とポルノグラフィティとホンとオンガクが好き。    よければアシアトを残してくれればウレシイです☆       写真撮影:miyuとその家族


by miyu-sakura
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欧州、救急病院で。 その2

はっ、と気づいたら、
もう8月13日である。

いつの間にかオリンピックも始まっているし。



実は8月1日から8月10日まで、
例によって車に山のような荷物を詰め込んで、

ほとんど荒修行のようなバカンスに出かけていたのだ。



9泊10日で、そのうち船泊1日で
クロアチアの向こう、モンテネグロまで約4500キロを走ってきたのだけど、

旧ユーゴスラビアは未だインフラが整っておらず、
高速道路が少ないだけでなく、道端には爆撃の跡が残っている有様で

恐ろしくて幹線道路から中道に入れない。



大使館危険情報にも

「地雷が埋め込られている可能性がありますので
幹線道路以外の道には行かないように」

と注意書きをされているような国々なのである。


しかも、

真ん中のドボルブニク2泊を除いて
一ケ所一泊ずつの移動旅行だったので

毎日毎日夜に着いては、荷物を下ろし
また朝には荷物を詰め込んで10時にチェックアウトしていた。


体力的にも精神的もかなりタフな旅行だった・・・


f0062821_1712622.jpg

ちなみにこれは、サラエボのあるボスニア・ヘルチェゴビナ。
明かりが少なく夜の9時半くらいでけっこう暗い。

この海沿いの道が幹線道路なんですが、
片側一車線、断崖絶壁の道のため
スプリットードボルブニク間200キロに4時間以上かかりました。



現地人に旅程を話すと、

「それはバカンスっていうのかい?」

って真顔で聞かれた程のハードなバカンスだったのである。



そんな旅行だったので

帰ってきた翌日の月曜日は疲労のあまり一日を棒に振り

火曜日は一日中洗濯と掃除。(←それでもまだ終わっていない)

ようやく今日になってPCに向かえるようになった。



ふ~~。


だめだわ。年取ると。
疲れがなかなか取れないわ。



で、


救急病院の続き。



漫画のような看護婦さんに付き添われてやってきたドクター。

どの病院もそうらしいのですが
救急はけっこう若いインターンが担当することが多いらしく

このときもヤッパリ若そうなインターンで
例の看護婦さんに指図をされながらの登場。


めんどくさそ~~な顔で、

「ど~したのかな~~」

と聞く間も



「うんぎゃ~~~!!!」

と一体何の騒ぎ?て言うくらいの大声で泣き叫んでいる。



のどに骨が刺さったこと、私はないのですが
そんなにいたいのでしょ~~か?



「水を飲ませて」


ということで水を飲ませるのであるが
そーとー痛いらしく
むせて、げぼげぼと何度も吐いてしまう。


「もっと飲ませて」


ということでさらに飲ませるのであるが
やっぱりそーとー痛いらしく
さらにむせて、イロイロと吐いてしまう。



その様子を見ていたドクター、きっぱりと言うことには、


「こうやって泣いたり吐いたりすると、一緒に骨が取れたりするモンなんだけど、
ここまで泣いても取れないようーなら、

全身麻酔でカメラだな。」





思いもよらない治療にびっくり仰天(←古っ!)

魚の骨で、しかもうなぎの小骨で全身麻酔?



「せんせー、日本では全身麻酔には危険があるって言われてるんですけど」


「リスクはどんな麻酔にもあります」


「全身に麻酔しなくても、局部麻酔でできないんですか」


「このくらいの小さいと、全身麻酔だね」


「でも、リスクがあるのはイヤです。
多分、泣いて疲れているからもう暴れる体力もないと思うので
なんとか局部麻酔でお願いします」


「いや、全身麻酔だ」


「いや、そこをなんとか」


「うううう~~~ん」



ということで麻酔科のベテランの先生と相談をしてくると出て行くドクター。



その間もぎゃ~~ぎゃ~~泣き続けていて

こんなに苦しんで泣くなら
早く全身麻酔をして小型カメラで治療をしてもらった方がいいのか、

ちっとばかし考えてしまうが

そうはいってもやっぱり骨ごときで全身麻酔はコワイ。




そこで!!!



なんとか吐かせてやろうと思いつき
おもむろに水をガンガン飲ませてみた。



「イターイ!!ごぼごぼごぼ・・。イターイ!! ごぼごぼ・・・・・・・」

「ええい!!我慢して吐きなさい!吐け!!吐くのじゃ、吐け~~~!!!」



多分、傍から見たら、
暴力鬼ハハと、かわいそうなシンデレラみたいな図柄だったと思うのだけど



なんと、

この作戦が、大成功したのだ!!!!!!



「のど、痛くない・・・・・・」


先ほどまでの大泣きはナニ?って言いくらいけろっと治り
二人してちんまり治療室に座っていると



麻酔科の大御所(と思われる)ドクターを連れた
先ほどのインターンがのそのそと登場、


「相談の結果、少量ずつの全身麻酔にしようと思う」


と神妙な顔で言われ


「あの~~~~、水飲んだら治りました・・・・・・・・」


と言ったときのドクターの顔といったら。



穴があったら、いや、掘ってでも入りたかった。
いっそ、私がかわりに腹痛でも起こしたかった。


もう、とてもじゃなけど顔も上げれず、
ペコペコしながら、家路に着いたのでした。


あ~~、これからもう家でうなぎを食べれないんだろうなあ。
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by miyu-sakura | 2008-08-13 17:01 | ヨーロッパで暮らすということ