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ヨーロッパの片隅で、家族と鳥一羽と暮らしています 。  世界遺産とポルノグラフィティとホンとオンガクが好き。    よければアシアトを残してくれればウレシイです☆       写真撮影:miyuとその家族


by miyu-sakura
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大好きなピアニスト

私には、大好きなピアニストがいる。

毎年この時期になると、いそいそとおしゃれをして
彼の演奏を聞きに行く。

ちょうど先週の土曜日がその日。



実は、その彼は、現在9歳。
友人の子どもなのだ。

日本では、小学生の子どもにピアノを習わせることは普通だと思うけど
欧州の在留邦人も、なんらかの楽器を習わせている人は多い。


ピアノはもちろん、バイオリン、フルート、
チェンバロやパイプオルガンも機会さえあれば習うことができる。

クラシック音楽に触れる機会が多く、クラシック音楽人口が多い分、
日本よりも手軽に、意外と安価で習うことができたりするのだ。


日本のピアノの先生と言えば
近所の音大卒のお姉さんと相場が決まっているけど、
こちらの先生も、同じく音大卒のお姉さんだったりする。


ただし、近所の音大というのがコンセルバトワーズ
(国立音楽院ーのだめが行ってるとこ)だったりするので
先生のレベルとしては多分こちらのほうが上のよーな気がする。



で、

その私のお気に入りの彼も音大卒のお姉さんにピアノを習っていて、
先週末は、その年に一度の発表会だったのだ。


下は5歳から上は16歳までの子どもが
一生懸命に日ごろの成果を発表しているのだけど

皆、一様にけっこう上手い。
在留邦人の方は基本的に、真面目なご家庭のお子さんが多いので
ちゃんとお家で練習してきている。


まちがっても「帰るーー!!」とか泣いてぐずる子なんていないし、

緊張のあまり「おっぱっぴー」とか、「らららい、らららっい」とか
そーゆーくだらないことを言ってしまう子もいない。

鼻水たらした子もいないし、Gパンの子もいないし、
・・・・まあ、みなさん、まじめにちゃんと真剣に弾いているのだ。



その中でも、その友人の子どものピアノは
毎年毎年、他のお子さんとはどこか違うのだ。


上手いのは、間違いなく上手い。
9歳にして中学生と同レベルの難曲を弾きこなしているとは思うけれど、
このくらいの曲を弾く子は他にもいるとは思う。


でも、違うのだ。
彼のピアノは聞く人の心をざわざわさせる。


いつも彼は、笑いながら弾く。
弾くことが楽しくてたまらないとでも言うように。

他の子どもが曲の終わりにほっとした笑顔を浮かべるのとは対照的に
彼は、弾き終わるとこころなしか残念そうに見える。
もう、曲が終わってしまうんだと。


音楽は、いつも彼の傍らにいて、
彼は、発表会や、みんなに聞かせるために弾くんじゃなくて
多分、弾きたいから、弾いていたいから弾いているんだろうな。


たった9歳の、単なる子どものピアノの発表会だけど
毎年、思い知らされる。


音楽は、突き動かされる純粋な想いから、
始まるものなのだ、と。


もしも音楽の女神様がいるなら、
彼はきっと、愛されているんだろうなあと、思う。

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(11月のドイツ、ノイシュバンシュタイン城。ここはドイツでも特に寒い)
by miyu-sakura | 2007-12-19 06:40 | J' aime la musique