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ヨーロッパの片隅で、家族と鳥一羽と暮らしています 。  世界遺産とポルノグラフィティとホンとオンガクが好き。    よければアシアトを残してくれればウレシイです☆       写真撮影:miyuとその家族


by miyu-sakura
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世界遺産Ⅰ  POMPEI  火山灰の下に眠ってしまった古代都市

わたしは、自分の目で見たものしか信じない。
と言ったら大げさだけれど。
一応オトナなので?信じるに足る事実があると思えば、それでなくても信じます。

でも、やっぱり自分の目で見てみたい、
だから、私は旅が好きなんです。
別に有名なところでなくても、シーズンはずれで、誰もいなくても。

こうしてヨーロッパに住む機会を与えられているわたしは、
無理やりにでもお金をためて旅に出る。

今、EU圏内はフリーパスポート。
フランスからベルギーにいくことなどは
山梨県から富山県に行くようなもの。
何より高速道路は整備されているし,ほとんどがタダ。
鉄道網もそこそこ整備されている。

でも、ユーロが高いからそんなにはいけないんだけど。
だって、レギュラーガソリン1リットル1.2ユーロ。
約144円です。高いでしょ!!!
消費税が19%とか21%もあるからなんだ。

でも、無理してでも旅に出て、あの時、あの場所で、
確かに動いた気持ちを文字として残せたら、と旅行記を作りました。

「確かに動いた心をなかったことにしてしまうのが、
自分の心に失礼だと思うから」   (新藤晴一、「自宅にて」)
ポルノのハルイチさんの言葉です。くうぅ~かっけいい~。
この機会にみなさんもハルイチさんのファンなりませう。

で、
私がこちらで旅行に行くときの合言葉は
「一日、1世界遺産」
とにかく一日に一個世界遺産をたずねようということ。

世界遺産って、知らない間にすごく増えてる。
特にヨーロッパは古い都市が多いのでイキオイ世界遺産が多い。
車で1時間半も走れば、一個くらいにはぶつかる
(その車は時速180キロだったりするけど・・)

それをちょこちょこ行っていると中には
「ええっ?」というとこや
「おおおおおっ!!」というとこがある。
なるべく緩急取り混ぜて、載せれたらなあと思っています。

で、ポンペイ。
イタリアのローマの南、ナポリからまたちょっと南。

世界遺産Ⅰ  POMPEI  火山灰の下に眠ってしまった古代都市_f0062821_9374712.jpg

(悪名高いナポリ。ちなみにここも世界遺産。この汚さが味になっている)

79年、っていうと79年。千何百・・とかでなくてただの79年。
1世紀のことです。2000年近く!前。
古代の政治経済の中心地のひとつだったポンペイが、
ヴェスヴィオ火山の大噴火のよる火山灰で
突然すっぽりと埋まってしまったんだっ。たったの1日で。

ポンペイまではローマから電車で日帰り。
ローマ、テルミニ駅を9時前に出て、特急でナポリまで約2時間。

ナポリでローカル線に乗り換え、30分。
えらくちっこいポンペイ駅からは徒歩15分。
すりやジプシーの引ったくりの悪名高いテルミニ駅、そしてナポリですが
うわさに聞くほど全然コワクないです。フツー。

古代都市ポンペイには4時間ほど滞在しました。
が!ポンペイは、驚きの大きさでした。
4時間じゃ、全然廻れない。
とにかく広い!!!でっかい!!!おおおおっー!!やっほおおー!!!!

世界遺産Ⅰ  POMPEI  火山灰の下に眠ってしまった古代都市_f0062821_9271436.jpg


世界遺産Ⅰ  POMPEI  火山灰の下に眠ってしまった古代都市_f0062821_9481198.jpg


世界遺産Ⅰ  POMPEI  火山灰の下に眠ってしまった古代都市_f0062821_19343137.jpg


だって、2万人が収容できる円形劇場から何百人がいっせいに入れるローマ風呂、キョダイな神殿から、何キロも続く商店街まである。
世界遺産Ⅰ  POMPEI  火山灰の下に眠ってしまった古代都市_f0062821_928731.jpg


出土の状況が大変よく
商店の壁のいたずら書きや、家の中に描かれた動物の絵、石畳には馬車の轍
パン屋には粉をひく石臼が普通に残っている
町が、そのまま、そのまんま、残っている

世界遺産Ⅰ  POMPEI  火山灰の下に眠ってしまった古代都市_f0062821_9285834.jpg


2000年近く前には、この同じ景色の中にどんな服装をした、どんな髪形をした、どんな思いを抱えた、人々が行き交っていたのだろう
その、息遣いやニオイまで伝わりそうなくらい、見事に残っている。
ホントウに、昨日まで生活していたかのような見事な床のタイル。

世界遺産Ⅰ  POMPEI  火山灰の下に眠ってしまった古代都市_f0062821_9445033.jpg


よくできた歴史映画のセットのようだ。人だけが、イナイ。
グラディエーターって映画があったけど、同じくらいの時代だと思う

中でも、すごかったのは、これ

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世界遺産Ⅰ  POMPEI  火山灰の下に眠ってしまった古代都市_f0062821_193558.jpg


そう、そのまま埋もれてしまったひと。
ものすごく悲しげな表情が、見て取れる。
今わの際に、何を思っていたのか・・・・何人もいました。

このポンペイの迫力、大きさは、行ってみて初めてわかる気がします。
もうきっと行けないけれど、
あの中で過ごした時間の不思議さは忘れられない。
現代人?であるはずの私の方が、なぜか置いていかれている気がした。

これは
「おおおおおおおっ!!!!」っていう世界遺産でした。
by miyu-sakura | 2006-02-13 09:50 | 今日の世界遺産