きっと忘れない
2008年 07月 03日
一年で最も日の長い今日この頃。
夜の10時になってもまだまだ明るいので
野外のイベントがあちこちで行われています。
日本の秋は「秋の夜長」と言われるけれど
コチラも別の意味で「初夏の夜長」。
いつまでも明るいので、夜遅~くまで外出できます。
夜が、(というより昼がだけど)長いのだ。
で、
昨日の夜、6時過ぎからメトロに10分だけ乗って
中世時代祭りに行ってきました。
(ちなみにこれは夜の8時くらい。充分に明るい)
日本でも戦国時代村っていくつもあるけれど、
欧州でも中世時代の衣装を着たイベントは各地で行われています。
まあ、一種のコスプレさん大集合なんですが
外人さんがするとそこそこ絵になります。
で、
この中世時代祭り、イッタイ何をするのかというと、
騎士同士の決闘や
流鏑馬ならぬ、「やり突き」。
2頭の馬に乗った中世の騎士が、槍を持って相手と戦うのです。
それ以外にも中世の職人仕事の実演とか、
暮らしぶりの紹介なんかを
ぼちぼちとしてくれる。
(↑日本のように張り切って教えてくれるわけでないのがポイント)
一通りのショーが終わって、
屋台のドラムサンドで夕食をすまして
9時過ぎてなお、
たくさんの人がテラスでくつろいでいる、
そんないつもの街を散歩していると
流れてきたRAVEL の「BOLERO」。
見慣れた街の
見慣れた風景が
「BOLERO」一つで色を変えた。
多分、今日は特別な一日じゃないけど
わざわざ遠出したわけでもないけど
いつか私が日本に帰って、
梅雨の長雨に苦虫をつぶしながら
夏のセミの大合唱を縁側で聞きながら
秋の紅葉した山の温泉で空を見上げながら
冬の初氷にうっかり歓声をあげながら
欧州での生活を懐かしく思い出すとしたら
きっとこんななんでもない風景。
いつもの街角なんだろう。
この「BOLERO」は、
きっと忘れない。
by miyu-sakura
| 2008-07-03 17:35
| ヨーロッパで暮らすということ